ヘアカラー退色するとオレンジになる理由とは!
ご来店されるお客様のヘアカラーのお悩みで一番多いのが、
『 何色に染めても色が落ちたら、オレンジになるんです。 』
ここ最近は、赤みのない外国人風のアッシュ系カラーが
ずっと流行っているので、よりこのお悩みが増えていると思います。
なぜ、私達日本人の髪の毛は
ヘアカラーが退色するとオレンジになってしまうのでしょうか?
オレンジになる理由と対処法をお教えします :-D !
● 日本人の本来髪色
日本人の髪色は ” 黒 ” ですよね
しかし、厳密にいうと 黒に見えるぐらい暗い ″ 赤茶色 ″ です
この赤茶色は、明るくなるにつれて
赤茶 ⇒ オレンジ ⇒ 黄色 ⇒ 白
と、変化していきます!
退色してきたときのオレンジは
このオレンジが出てきています!
● ヘアカラーのメカニズム

染めていない髪の毛の中には、●(赤茶色の色素)が沢山入っています
この髪をカラーリングすると、
まず●(赤茶色の色素)が脱色されて●(オレンジ色の色素)になります
――→これは先程説明した順に色が脱色されていくので
カラーリング前の髪が●(オレンジ色の色素)ならそこから脱色されて
●(黄色の色素)になります
しかし、一概に全員が一度のカラーリングで赤茶⇒オレンジ、オレンジ⇒黄色になるとは言えません。
髪質や、どの程度の明るさのカラーリングをするかによって
赤茶⇒黄色、赤茶⇒明るい赤茶、など様々です。
そして、脱色されたのちに、
アッシュ、マット、ベージュ、などのカラー剤の色素が入り、
●脱色された髪の色素 + ▲カラー剤の色素 = 染めあがりの髪色になります :idea:
さて、ここから日にちが経って、カラーが退色するとどうなるでしょうか。
▲(カラー剤の色素)がシャンプー等によって外へ流出していくと
髪の毛内部の ●脱色された髪の色素 の割合が多くなるので
退色すると脱色された髪の色素に近い髪色になってしまいます。
これが、
『 何色に染めても色が落ちたら、オレンジになるんです。 』
の原因です :cry:
オレンジにならない為の対処法
♦ オレンジの補色(反対の色)で染める
オレンジの補色は、青色!
ヘアカラーでいうとアッシュです
ただ、カラー剤は明るくなるほど色が薄くなるという特徴があるので
いつもアッシュで染めてもオレンジ味が消えない!という方は
暗めのアッシュにするとオレンジ味をしっかりと
打ち消してくれますよ!
♦ オレンジの類似色(近い色)で染める
これはさきほどと逆の発想ですが、
反対の色で染めるとオレンジと青の差がありすぎて
少しでも退色したらすぐにオレンジ味が気になってしまいます。
その点、オレンジと近い色、
例えばベージュやカッパ―、サーモンピンクなどで
染めると退色したときのオレンジ味が気になるまでの期間が長くなります :-o
♦ ブリーチをする
これは、オレンジの色素をもっと脱色して
黄色、薄い黄色までしてしまうという対処法です。
一度脱色された色素はオレンジ⇒赤茶など、
元には戻らないので、オレンジが嫌なら一度ブリーチをしてしまって
完全に赤味を取ってしまおう!ということです。
ただこれは、オレンジには今後戻りませんが、
退色すると黄色は出てきてしまう、というのと
髪にダメージがあるというデメリットがあります :-(
詳しく解説してきましたが、
髪がオレンジになってしまう原因分かりましたか?
∗ 髪の元々の色素がヘアカラーをすることで
脱色されてオレンジになる!
∗ カラー剤の色素が日々のシャンプーなどで
髪の外へ流出すると、
髪の元々の色素のオレンジが出てくる!!
⇓
∗ オレンジの補色で染める!
よりオレンジを消すには暗い青(濃い青)で染める!
∗ オレンジの類似色で染める!
色が落ちた時の差が少ないから気になりにくい!
∗ ブリーチをする!
そもそもの原因のオレンジを黄色、白に近づける!
floatでは、お客様1人1人の髪質やオレンジ度合によって
ご希望の髪色に近づくようカラー剤の配合を変えています!
いつもオレンジが消えないという方は、是非一度お任せください♪
林杏子