市販のカラー剤は使っていいの?!

皆さんは薬局などに売っているヘアカラー剤で一度はカラーしたことあると思います。

今年流行ってるコロナウイルスの影響で家にいる時間が増え、市販のカラー剤で染める方が増えました。

市販のカラー剤で染めた大抵の方は色落ちが早い、思い通りの色にならないとゆう体験をしたことがあると思います。

では一般に売っている市販のカラー剤と美容室のカラー剤では何が違うのか本日は簡単に説明させていただきます。
こんな疑問を一度は抱いた事がありませんか?『仕上がりでしょ!!』間違いではありませんが今日はもう少し深いお話をしていきたいと思います。

①施術者の違い
市販のカラーは基本お客様のセルフカラーになります。その為薬剤の塗布ムラが生じ、仕上がりのムラなどにつながる。髪の毛が長い方は特にムラには気をつけたほうがいいです。
市販のカラーと美容室のカラーの違いって??


②色、明るさの違い
市販のカラー剤は色の種類が少ない上に明るさ(トーン)の選択肢がありません。それに対しサロンカラーは、美容師が数百種類というカラー剤からお客様のご希望の色、明るさをカウセリングして、色々な組み合わせをして薬剤を作ります。それにより、希望通りの色を出す事が出来ます。

市販のカラーと美容室のカラーの違いって??

③アルカリの違い
美容室で使うヘアカラー剤は、アルカリが含まれており揮発しやすいアンモニア水がアルカリ剤として使われる場合が多いです。
その為、美容室でカラーをすると少し『ツーン』とした香りがする事があると思います。
それは、家で使われることを前提とされた市販のカラー剤は、刺激臭を抑えるため、アルカリを薬剤に閉じ込めています。

刺激臭がしない=良いもの

ではなく、

刺激臭がしない=傷みやすい

が正解です



④カラー後のシャンプー

意外に大事なのがカラー後のシャンプーです。


○自分でのシャンプー


普通にシャンプーするだけではカラー剤が残りやすく、髪の毛のダメージの原因や頭皮の荒れに繋がります。


・美容室でのシャンプー


シャンプーする前に乳化という作業を行い、薬剤が残らないようにカラー剤をなじましてからしっかり落としてシャンプーしていきます。


乳化とは薬を頭皮から浮き上がらせる工程の事で、頭皮のダメージを減らします。


市販のカラーと美容室のカラーの違いって??

市販のシャンプーと美容室のシャンプーでは、カラーの色持ちに非常に影響してきます。


・市販のシャンプー


洗浄力がかなり強く、トリートメントを使ってもカラー色素をより早く落ちてしまいます。


・サロンのシャンプー


サロンのシャンプーは弱酸性に戻す事を目的としているものなので、低い洗浄力で髪を優しく洗い上げ、艶のある髪を維持し、ヘアカラーの褪色を防ぎます。


最後に

美容室のカラーは髪に負担がかからないように薬剤を選び、必要以上にダメージを与えないようにカラーをしています。

薬剤調合やテクニックもお客様の髪の毛の現状に併せ最適なものを選んでいます。

私たち美容師はより良い技術をお客様に届けられるよう努力しておりますので、ぜひサロンへのご来店、心よりお待ちしています!